定番の中の特別なもの。

僕たちBLINKが仕立てるシザーケースは
そのほとんどが定番商品です。

最近、フルオーダーのシザーケースを受注しなくなったのは
《一回きりでは良いものをつくれない。》からです。

ヘアスタイルも一度 練習したくらいでは良い結果が出せない時があるように
シザーケースも事前に試作して 一点ものを製作しても良い結果が得られないことが多いからです。

僕の経験不足と言われればそれまでですが、
帆布のカバンで有名な『一澤信三郎帆布』でさえも新商品をリリースするまでに
おおよそ2年の歳月を要するそうです。

100年以上続く帆布を知り尽くした老舗でさえ
毎回、試作をこしらえて スタッフが実際に使用しながら
破れやすいところを補強したり、改良の余地がないところまで完成度を高めて
ようやく商品化すると知って
軽々しく受注したり、誰かのまね事はできないなと思い知りました。

BLINKのシザーケースも6年前から
定番のシザーケースづくりに取り組み始めて
今でも問題の箇所があればその都度 誰からも気付かれないような
改良を加えています。

ある意味、定番商品であり
いまだ未完成のシザーケースとも言えます。

でも確かなのは、
改良を重ねる度に確実に「アップデート」していること。

ユーザーの声に耳を傾けながら
一緒により良い製品をつくり続けていくことに変わりありません。

新たな生活様式が求められる現在、
僕たちBLINKもまた模索中ですが日々のサロンワークがより豊になるシザーケースを届け続けます。

BLINK LEATHER WORKS 田中

-BLINKのこと/想い