美容師用のシザーケース制作・通販・販売のBlink Leather Works

滋賀を拠点に美容師用シザーケースをはじめ、日々の生活をより豊かにする本革製品を製作販売「Blink Leather Works」

BLINKのこと/想い

日常を見つめ直す。

3月になり、
BLINKの工房近くはずいぶん朝晩の冷え込みが穏やかになり春を感じられる陽気になってきました。

例年であればようやく厳しい冬の寒さから開放される喜びで気分も高揚していくのだけれど、今年はコロナウイルスの感染拡大もあり素直に喜べない状況にあります。

集団感染を避けるために
人が多く集まる場所や不要不急な外出を控えるように言われていることもありこの時期に限っては指示に従うことが大切だと感じています。

とは言っても自宅から一歩も出ないってわけにもいかず職場や外出先でヒトと接触することは避けられません。
(実際に現場で働かれている方の苦労をお察しします。)

こんな時は決まって「表現する立場のヒトから自由が奪われてしまう。

食糧や生活用品は、最小限の暮らしをするのに必要なもので今回のような状況ではそれ以外は嗜好品(娯楽)ということになってしまう。

でも、
表現できるヒトは誰かに「勇気」や「感動」を与えたり心の支えになれる。

美容師もそんな素敵な仕事だと思っています。

改めて僕たちは
「シザーケースという道具」を通してそんな美容師のお手伝いができていることを誇らしく思っています。

良い方向に向かうにはもう少し時間がかかりそうな状況ですが、明るい未来を信じつつこんな時こそ地に足を着けてこれからのことや世の中のことをしっかりと考える良い機会にしたいと思っています。

シザーケース専門店として10周年を迎えるにあたって。

BLINKは今年の8月で10周年を迎えようとしています。

自身のこれまでを振り返ってみると
大阪・東京都内で9年間美容師として働いた後、自宅の一部屋を工房にしてシザーケースを製作するところからBLINKとしてのシザーケース製作がはじまりました。

独学での製作に限界を感じ助けを求めるように愛知の革工房で修行し、革材料店→僕の師匠でもある大塚を頼り革製作の基本を学びながら自身のシザーケースの製作を続けてきました。

そしてようやく現在の場所(滋賀県大津市)にシザーケース専門のお店兼、工房を構えることができるまでになったのです。

僕がこうして製作活動を続けて来られたのは、多くの美容師に支持していただけているからに他なりません。

美容師も同じく、多くの顧客に支持されてこそ長く続けて行けるのだと思います。

そこには必ず顧客との「信頼関係」が存在します。

僕は、革製作の知識がほとんどない状態で製作・販売をはじめたこともあり、初めは「元美容師」という肩書きだけで知り合いの美容師などを通じて販売を行ってきました。

その頃の作品を今振り返ってみれば
美容師としてデビューしたての僕がそうだったようにまだまだ未完成の状態でした。

そこに現在のようなクオリティーはなく、満足してもらうにはほど遠かったと思います。

それでも支持してくださる方やスタッフなどに紹介してくれる方がいてシザーケースの製作活動を続けてこれたからこそ現在のBLINKがあります。

僕のチカラだけとは一度も思ったことがないから、シザーケースの利益はすべてシザーケースを製作する設備や勉強代に投資してきました。

設備を整えることで製作環境や品質は間違いなく向上します。新しい知識を得ることで技術は間違いなく進化します。

個人の工房にこれほどの設備は必要ないと販売店に止められながら・・笑
惜しまず新たな設備を導入してきました。

振り返ってみると満足いく製品を提供出来なかったから
もし、次があるなら次回は必ず満足してもらえるようなシザーケースでありたい。

そんな悔しさのようなものがあったし、
新たに出会ってくれた人のサロンワークが豊かになるようなシザーケースでありたい。

これがBLINKのシザーケースだと胸を張って言いたい。

10周年という節目を迎えるにあたりそんなことを想っています。

そしてこんな時だからこそ、
日頃頑張ってくれているスタッフに臨時の賞与を支給しました。

様々な局面で大切なスタッフを守ることも事業主として大切な役割だと思っています。

不安な時こそ力を合わせて前に進むことができる。
BLINKはこれからもそんなチームでありたいです。

こんな騒ぎを知らずに
堂々と自分らしく咲き誇る梅の花をそっと生けてみる。
梅の花画像1

梅の花画像2

BLINK LEATHER WORKS 田中

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