シザーケースのヌメ革について
2019/01/29
”革”と一言でいってもさまざまありますが、
今現在BLINKのシザーケースの素材として使用しているのがヌメ革。
今日はそんなヌメ革についてわかりやすくご紹介したいと思います。
ヌメ革っていったいどんな革?
ヌメ革とは植物の渋に含まれるタンニンという成分でなめした皮革です。植物によってなめされていることから
海外では、「ベジタブルタンニンレザー」と呼ばれています。
素材自体は固いのですが、太陽の光を浴びたり、素手で触るなどで油がつくことで変色します。
しかし、この変色が革の味わいとしての魅力の一つです。
牛の傷やしわ、血管や毛穴の痕などの自然そのものの表情、素朴な革の匂い、温かな手触りを持つことから
古くから皮革の代表格です。
植物の渋のみでなめされている為、廃棄後も土にかえることができる素朴ですが自然に優しく素晴らしい素材です。
(ヌメ革の特徴)
・丈夫だが傷がつきやすい
ヌメ革は他の皮革に比べて繊維の目が細かいため非常に丈夫です。
普段からしっかりとケアをしていれば長く使い続けることが可能です。
ただ、ヌメ革は表面加工がされていないので、傷はつきやすいです。爪などで簡単に傷がついて
しまうこともありますが、その傷さえ革のもつ味に見えてしまう魅力的な革です。
・使い続けることで、柔らかさ、色合い、艶がでてくる
ヌメ革は当初は繊維がびっしり並んでいるため、手触りは固くゴワゴワしています。
しかし、使い続けることで繊維がほぐれやわらかくなっていきます。使ううちに手の脂がしみ込んだり、
日光などの刺激で艶がでてきます。
使用するごとにあめ色へと変化しその変化するスピードも使う人と環境によって異なるので、
唯一無二の存在です。
時の経過を楽しめる革です。
・革ごとに動物そのものの個性がつまってる
ヌメ革は表面加工をされていないため、動物のそれぞれの個性が残っています。
生きているときにできた傷や、血が通っていた痕などそれぞれバラ傷、血筋と呼んでいます。
これらは、ただの傷や汚れではなく本革である大切な証となります。
・水に弱い
ヌメ革は表面に加工をされていないため、水に特別弱い革です。
当初は水に濡れるとすぐにシミになってしまうので、使い込んで表面がコーティングされるまで特に注意が必要です。
一度ついたシミも経年変化により目立ちにくくなっていきます。
いかがでしょうか。
ヌメ革にもそれぞれメリット、デメリットありますがその個性が魅力に感じる不思議な革なのです。
革のことを知ると普段使っているシザーケースやこれから新調しようとしているシザーケースに
愛着がわいてきませんか?
少しでもシザーケース選びの参考になれば幸いです。
ご購入/商品詳細はホームページへhttps://www.blink-shop.jp/